チカキモノカキ

三原山の会

三原山の会発足のきっかけは?

「なんで三原には山岳会がないの?」というメンバーの何気ない一言がきっかけで昭和55年に結成された三原山の会。
 元々登山好きで、西条の日曜山岳会にも通っていた人も含めて6人のメンバーで始まり、現在では会員数約100人に愛される山岳会になりました。
 会員は主に40~70代が多く、小学生の女の子と、お母さんの親子で登山する方や、一時は最高齢で86歳の方もいらっしゃったそう。
 月に2回、市内外の山へ登るほか、『水曜会』という交流会も行っています。交流会では、前回登山の報告と次回ルートの説明会や情報交換をしています。
 月イチ発行の会報も人気で、これを楽しみにしている会員もいるのだとか。結成から42年目を迎える会報は、令和4年9月号で510号を超えました。
「最初はガリ版で手描きのはがきを送っていましたが、今は編集委員さんがパソコンで打った立派な会報になっています」と言って見せていただいた会報には、次に開催される登山ルートに必要な体力レベルや技術レベルも書いてあります。実際に登山に行かれた方のレポートも載っていて、読むだけでも楽しい紙面です。

山鉢ヶ峰から見たご来光

どんな山へ行くんですか?

 登山ルートは会員のアンケートを参考にしたり、各登山の責任者である登山リーダーが案内出来る山を候補に年間計画を練っています。
その中でも毎年決まっているのが、一月のご来光登山。
 筆影山と鉢が峰の2つのコースがあり、会員は好きなコースを選んで登山を楽しんでいます。
 12月は一年の感謝の気持ちを込めて、草刈りや登山道の整備なども行う清掃登山。
11月には市民登山大会で広く参加者を募集しており、これがきっかけで山の会に入る人も多いのだとか。
 登山する山は三原近辺だけではありません。県北や、岡山、九州方面までいく事もあるそうで、見せていただいた写真には雪山登山の様子もあり、本格的な登山をする会員もいらっしゃるようです。

 登山の魅力を伺うと「一度登ってみれば良さがわかりますよ。」と山の会の皆さん。四季折々の自然を肌に感じる事や、見たことのない景色に遭遇できること。登り切った時の爽快感、達成感、非日常感など、あげればいくらでもあるようで、
「標高の高い所でしか見られない草花を見つけること」
「広大な景色を楽しめるところ」
「登山後の温泉も気持ちいいよね~」
「山頂でコーヒーを入れる人もいますよ」
「山で食べるお弁当は格別だよね」
と山の話をするのも楽しそう。
登山の魅力は人それぞれ。初心者の人も一緒に登って自分だけの登山の魅力を見つけられるといいですね。
とニコニコと語られました。

初心者が登山に挑戦する時注意する点は?

 そんな魅力的な山ではありますが、安全の為には事前の準備と体力作りが欠かせません。
 山の会のチームで登る時は、遅い人のペースに合わせる事。みんなが無事登山を終えられるように気遣いながら登山をしています。
 水曜会では登山ルートの説明会もしているので、登山をする人には、事前にルート説明とルートの体力レベル、技術レベルを参考にして参加するかどうかを決めてもらうそうです。
 登山レベルは1〜3時間で登れるレベル1や、山で一泊するレベル4もあります。
 「だから普段の体力作りも大事でね、山が好きな人は普段でも水泳をしたり、ジムに通う方もいるんですよ。」
と教えてくれました。
 三原山の会も協力して作った『三原山歩き&観光guide』には、初心者向きの桜山登山や、中級者向きのさぎしまアルペンルート縦走コースなど、三原の山と観光スポットが載っています。
最初からレベルの高い山は無理だけれど。。。「まずは、桜山から登ってみようかな」
山の会さんの山愛に触れて、やってみようかな、と思わせてくれる取材でした。

広報みはら2022年11月号「三原の盛り人」掲載

  • コラムを書いたみはライター
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西本ちか

西本ちか

コツコツ、マイペース

山口県岩国市出身。2005年に三原の旦那さんとこに嫁いで普段は着物屋の嫁をしております。好きなものは着物、漫画。最近の趣味は図書館で本の装丁を見ること、工芸に触れること

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