チカキモノカキ

大和レンコンの収穫体験

あの泥の中からこんなに綺麗なレンコンが出てくるなんて!
れんこんの最盛期をむかえる11月某日に、大和町大草で開催された、れんこん収穫体験を訪ねました。

大和町大草のレンコン収穫体験では、蓮田(はすだ)に入って、二人一組で泥に埋まっているレンコンを収穫します。
一人は水圧ポンプで泥を掻き分けてレンコンを掘る作業、もう一人は手探りでレンコンを探して折れないように取り上げます。

収獲をする以前に、泥の中を移動するのも一苦労ですが「収穫用のつなぎを着てみたかった!」と喜ぶ人やレンコンを持って「取たったどー!」と叫んで楽しんでいる人もいて、泥と触れ合えることを参加者も楽しんでいます。

まだ肌寒くなるかどうかという11月頃に開催された収穫体験ですが、寒さが厳しくなる12〜2月には、レンコンの蓮田に氷が張るそうで、農家の方は氷を割りながら蓮田に入って収穫をするのだとか。

泥の中の作業だけでも大変なのに、凍るほどの寒さの時期に水に入って作業しなくてはならないとは…

と想像するだけで、農家の方の大変さがわかります。

「収穫は大変ですが、寒くなると甘さが増すので、美味しいレンコンがとれるんですよ。」と教えてくれました。

聞けば、大和町にはれんこん農家さんが多くいて、『べっぴんさん』というブランドれんこんもあるそうです。

収穫体験のあとの野菜市では,じゃが芋,玉ねぎ,ギンナン,長ネギとともに「今年は長芋はないの?」と言われるほど長芋が人気だったそう。
地元のボランティアの皆さんもスタッフとして一緒に盛り上がってくれて、参加者との良い交流の場にもなっています。

収穫体験は、体験を通じて大草のことをより多くの人たちに知ってもらうきっかけになればと思い、令和元年からはじまりました。

今は口コミで大和町大草のれんこん収穫体験を知ってもらうことが多いそうで、
「若い人が来ると写真を撮って、収穫体験をネットで紹介してくれる人もいるんですよ。
それでまた来たいという人が出てきて、また新しい人が来て、と少しづつ知ってもらえている状況です」と砂田さん。

これまでは、市内の参加者が多かったですが、昨年は大阪のご夫婦や70歳代の男性の参加もありました。その縁で地域支援員として来てくれる方もいらっしゃいます。
今後は更に市外から初めて来る人も増えてほしいと思っているそう。

「大和町には、うちだけではなくて色んな農家さんが、レンコンや長ネギなど作られています。観光農園があったり、特産品の白ネギや、桃など、大和町をまるごと楽しんでもらえるとうれしいですし、三原のスーパーにも野菜をおろしているので、大和の野菜を見かけたら大和のことを思い出してほしいですね」
と話されました。

砂大和自治振興会 砂田 則幸さん
夢プラン実行組織事務局 花田 千恵美さん

広報みはら2023年1月号「三原の盛り人」掲載

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西本ちか

西本ちか

コツコツ、マイペース

山口県岩国市出身。2005年に三原の旦那さんとこに嫁いで普段は着物屋の嫁をしております。好きなものは着物、漫画。最近の趣味は図書館で本の装丁を見ること、工芸に触れること

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