NPO法人設立のきっかけは有志による環境整備
久井町にある標高 699mの宇根山。久井岩海、家族旅行村、キャンプ場、天文台など観光スポットがたくさんあります。その道中、山への道を進むには周囲の環境整備が欠かせません。そこで、有志が集まり、宇根山の環境整備を始めました。
その後、有志の集まりはその活動を広げるために平成 29年から法人となり、現在 42名の会員で整備活動をしています。
貴重な景観を守るため、不断の努力
数ある観光スポットの中でも、「岩海」は国の天然記念物に指定されており、全国的にも珍しい景観です。ですが、放っておくと落ち葉や土砂で覆われて埋もれてしまい、ただの山になってしまうそうです。
貴重な「岩海」を守りながら、興味を持ってもらうきっかけにと考え、メンバー以外にも広く募集をかけ、夏は草刈りや木の伐採、秋から冬にかけては落ち葉拾いのイベントをしています。
落ち葉拾いは12月初旬に開催される子ども向けのイベントで、拾った落ち葉の重量を当てるゲームなどをします。落ち葉は全部で 2トン以上も集まるそうで、その落ち葉で焚き火をして、焼き芋を食べたり、ピザがふるまわれたりする大変人気のあるイベントになっています。
もっと「岩海」を知ってほしい
岩海についての地図や地層についてを載せたパンフレットを 8月に新しくして、市内の各図書館や公共施設などで配布されるそうです。そして、メンバーは岩海の地層や展望台からの景色を案内ができるように勉強会も行っています。今後は、一般向けにも岩海の成り立ちについて勉強会を行い、多くの人がガイドができるようになってもらいたいそうです。
今、宇根山が熱い
令和5年4月からは宇根山活性化グループの一員として、宇根山家族旅行村や天文台の指定管理者としても活動しています。宇根山家族旅行村は近年のキャンプブームもあり、利用者が増加しています。
広島弁で「すごい」の意味の「ぼれぇ〜」から名付けた「 vorey!(ヴォレー)」という家族旅行村のホームページを作り、情報も発信しています。
他にも、大型反射望遠鏡やプラネタリウムのある天文台もあり、一日中楽しめます。三原市内外から訪れる方たちに、自然の景観を楽しんでもらうだけでなく、地元のグループが販売する特産品も味わって、多くの人が集まって、楽しんでもらえる場所をめざしています。
NPO法人宇根山の活動が、地域の活性化になるような場所作りに繋がって、久井町から三原が盛り上がっていくのをお楽しみに〜!
画像広報みはら2023年9月号「三原の盛り人」掲載