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本郷町南方小舟木地区の鯉のぼり

本郷西小学校の南側に位置する本郷町南方の小舟木地区では、毎年4~5月に大小色とりどりの鯉のぼりが田園風景を彩ります。今では30匹以上の鯉が泳ぐ人気の鯉のぼりスポットです。

最初は2、3人でやっていたのだけれど、そのうち使われなくなった鯉のぼりが集まってきて、今では10竿の鯉のぼりがあがっています。絶好の鯉のぼりスポットだと、写真を撮りに来る方もおり、小学校の通学路からも見えるので、登下校の子供たちにも楽しんでもらえているそうです。

意外と大変?鯉のぼりの設置

鯉のぼりは、長さ11メートルの竹竿を8メートル間隔に10本並べ、畑に埋めた鉄パイプに固定します。竿は毎年、近所の竹林から切り出すのですが「11mはあるからね、竹を切ってみると少し曲がったものもあったりして、案外まっすぐな竹を見つけるのも難しいそうです。

竹竿だけを立ててもすぐに風で倒れてしまうため、畑に鉄パイプを埋めて竿を固定するなどの工夫をしています。同じ高さで鉄パイプを埋められるようにと、鉄パイプを打ち込む道具もメンバーが作ったそうです。

また、鯉のぼりの管理も大変で、一定期間外に設置しているため、雨や風で傷んで使えなくなるものもあるそうです。そこで、なんとか鯉のぼりの数を増やせないかと考え、近隣でご縁のあった南方小学校や、忠海保育所の子どもたちと協力して手作り鯉のぼりを作りました。白い生地の鯉のぼりをこちらで用意して、子どもたちにはペンキで色を塗ってもらってオリジナル鯉のぼりが完成しました。今も二匹、立派な鯉のぼりが元気に泳いでいます。

広報みはら2022年5月号「未来へつなぐ大切な祭」掲載

  • コラムを書いたみはライター
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西本ちか

西本ちか

コツコツ、マイペース

山口県岩国市出身。2005年に三原の旦那さんとこに嫁いで普段は着物屋の嫁をしております。好きなものは着物、漫画。最近の趣味は図書館で本の装丁を見ること、工芸に触れること

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