サイバー喫茶 その新しい試みとは?
パソコンサルであり、ギークハウス広島の管理人としてITを通して地域を盛り上げる活動をしている篠崎初光さん。そのITの仕掛け人に舞い込んだ新しい試み。それは生活の中で使えるITについて毎回異なるテーマを取り上げ、疑問や悩みを篠崎さんを中心に解決していくというサイバー喫茶だ。大和町にある民家を店主の手で改装、エコな暮らしをしながら人々の繋がれる場を提供している“ひよめき”にて開催。身体にやさしいドリンクを飲みながらcafeスタイルで楽しく学べる。
その第1回目に取り上げるのはFacebookについて。近年、自分の活動や意見をweb上で発信でき、世界中の人たちと簡単に交流できるツールとして人気のFacebook。しかし、「まだまだ分からないことはいっぱいで不安を抱えている人たちは沢山いるはず。そんな皆さんの悩みを解決して欲しい。」ひよめき店主側からその場を取り仕切るのにぴったりの篠崎さんに依頼があった。
ワイワイ、ガヤガヤ 悩みを共有
「Facebookを使って皆さんのやりたいこと、悩みなどを聞かせてください。」篠崎さんの呼びかけに参加者は順番に希望や悩みを語っていく。その日一番多く寄せられた疑問はイベントページの仕組みや作り方について。自分たちの普段使っている端末を使い、操作や投稿を実際にしながらサイバー喫茶は進行されていく。時に参加者同士教え合いながらワイワイ、ガヤガヤ盛り上がり、時間を忘れてしまうほど。
「いろいろな年代の方が参加されるので難しいところはある。どうしても普段の教室だと一方通行になってしまうので、今回のようなcafeのスタイルで、ひよめきさんの環境の中で出来たのがよかった。」サイバー喫茶を終えた篠崎さんはそう語ってくれた。2回目以降はデータのバックアップの仕方や○○pay の使い方。格安SIMの話。スマホそのものについてやスマートスピーカーについてなど取り上げたいテーマは尽きない。
ゆっくり確実に パソコンサル、篠崎さんはこんな人
今回のサイバー喫茶は篠崎さんの“パソコンサル”という職業の一環としてのもの。パソコンサルとは篠崎さんの作ったパソコンのコンサルタントという意味の造語で商標登録もされている。三原市内を中心にシニア向けのパソコン·スマートフォン講座を開催。個人の通信環境などの相談にも乗っている。
ギークハウス広島の管理人や三原市の地域支援員として地域活動にも深く関わっている篠崎さん。自分の持つITの知識と行動力をフル活用して取り組んでいる。今、注目していることは電気自動車のバッテリーを再利用できるようなシステム作り。ギークハウス広島の電気をすべて自家発電にして自給自足を発信するのが目標だ。篠崎さんは普段の生活の中でも常に活動に通じるところがないか考えながら暮らしているのだそう。「活動が楽しい!生活そのものがすべて活動です。」
好きな芸能人をお聞きすると好きな偉人を答えてくれた。頭を使って論理を組み立てていき、地域の特性を活かしながら活動していた二宮金次郎やいろいろな人と協力しながら進んでいく坂本龍馬の生き方は自分に通ずるところがあり、参考にしているのだそう。何か問題に立ち止まった時、「こんな時、龍馬さんだったらどうするか?」と考えてみることも。
自分を動物に例えると?の質問には「亀」との答えが返ってきた。理由はゆっくりだけど確実に物事を踏み固めながら進むから。今後も物腰ゆっくりのITの仕掛け人は地域と時代に沿った仕掛けを私たちに提案してくれることだろう。
Facebookを使いこなしたい人に一言!
恐れずに使って欲しいとは思うけれどもセキュリティはまずいところもあるんで···。
誰かと一緒に使って行くといいんじゃないかと思う。
一人で悩まないで仲間を見つけてみんなでやろう。
分からないことがあればいつでもギークハウスに来てください。
三原でおすすめの景色は?
「久井の岩海」
ドローンを使ったバーチャル散歩を紹介できたらと思っている。
最近感動したことは?
「なろう系 漫画」
異世界に飛び込んだ主人公が次々と活躍していく様や世界が変わっていくスピード感を楽しんでいる。
文:小林和佳子
この記事は、2019年に取材したものです。