ウナ セラ ディ ロンド

オニオングラタンスープ

ある日、友達が「スナックキズツキ」というドラマが面白いよと教えてくれたので、観てみた。
原田知世が、お酒を置いていないスナックのママという設定で、日々の暮らしの中でほんの少し傷ついた人たちがやってきて、気持ちを切り替えて帰っていく、というドラマだ。
その、気持ちの切り替え方というのが、突拍子もないママの無茶振りによるものなのだが、毎回実にオモシロイ。
歌を歌わせられたり、タップダンスを踊らされたり、白紙の本を渡されて即興で物語を朗読させられたり。
DVDにならないかな。
時々見返したくなるようなドラマだ。

カフェロンドも「一日のリセットタイムに」利用していただきたいと思って営業しているので、そんなところが、このドラマのテーマと通じるところがあって、ハマってしまったのかもしれない。

そんな中で、原田知世が劇中で作る食べ物やドリンクが出てくるのだが、ある回で、オニオングラタンスープが出てきた。
コトコト煮込んだオニオンスープに、パンとチーズを乗せて、オーブントースターで、焼く。
アツアツのオニオングラタンスープ。
ハフハフしながらアツアツを食べる、お客役の、丘みつ子。

良いなぁー。
そう思ったら、すぐやりたくなるのが、私である。

かもめ食堂を観れば、シナモンロールを作り、
クレイマークレイマーを観れば、フレンチトーストを作り、
近所のコーヒー屋でプルーンとラム酒のケーキを食べれば、チーズケーキにプルーンとラム酒を入れ。
そして、そのエピソードを全面に押し出してメニューにする。我が物顔で。
パクリ上等。
良いものはみんなで楽しもう。という、それはそれは深い深い理念に基づいた、パクリなのである。
そんなパクリもんな店主(←ドラえもんのパクリね?)、早速作ってみた。

オニオングラタンスープ。

三原の素晴らしい農家「organic farm genten」の長ネギを使っての、長ネギスープに、これまた三原の素晴らしいパン屋「パンドゥパン」のバタールを乗せて、チーズを散らして、焼いてみた。

最強じゃろ。ドヤ顔。

うんまーーーい!?

4月になれば、gentenの美味しい玉ねぎもできる。
その頃にはまん延防止措置も解除されているだろうから、ウナセラディロンドの、夜限定のメニューにしようと考えている。

ほんの少し傷ついた夜に、オニオングラタンスープでもいかがですか。

ご安心ください。歌を歌ってみなよ、なんて、無茶振りしませんから(笑)

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